デジタルと健康について
残暑厳しい中いかがお過ごしでしょうか?
家の中でインターネット、Youtubeなどで実際に外の場所に行かなくても、映像が見れたり、なんだか体験ができているような気持ちになれるのですごいなぁと改めて思っています。
約30年前には現在のように一人一人が電話ができて、インターネットができるような機器(携帯電話)を持つなんて想像ができなかったです。
内閣府の政策の一つでSociety 5.0というものがあります。
- 狩猟社会(Society 1.0)
- 農耕社会(Society 2.0)
- 工業社会(Society 3.0)
- 情報社会(Society 4.0)
に続く新たな社会です。
サイバー(仮想)空間とフィジカル(現実)空間の融合した世界とも言えます。
当院でもWeb予約の導入やホームページの作成などで伝達速度だったり情報の透明性の面で色々と便利になったことが多いなと思います。
ただし、教育の側面ではデジタルに寄りすぎると問題があるようで、一人一台の端末を導入したデジタル導入「教育先進国」フィンランドなどでは約15年のエビデンスから視力の低下、精神疾患の罹患率の増加、学力の低下が指摘されています。そのため、端末をやめて教科書が復活しているそうです。
生成AI「Chat GPT」もこの1年半でさらに進化しています。日本語に特化した生成AIがさらに進化すると、これまでの知識ベースの教育には再考が必要ではないかとも言われています。
ヒトは環境の影響を受けて、長い時間をかけて脳を発達させる生物といわれており、脳の部位によってそれぞれ脳が発達しやすい時期が違うそうです。
乳幼児期はその後の脳と心の発達に直接影響するというエビデンスもあり、この時期の環境の保障はとても重要です。そういったことからも子供と一緒に遊ぶの「遊び込み広場」を開催しています。
脳の成熟には25年ほど必要で、集団社会に出てからも発達し続けます。人の目線に立って未来をイメージして我慢ができるようになる能力は前頭前野が司っていて特にゆっくりと発達するそうです。
デジタルの時代はこれらの脳の発達にどのような影響を与えるのでしょうか? 専門家たちが研究を重ねています。
デジタル技術の進化は私たちの生活を便利にしますが、直接的なヒトとヒトの関わりを通して生まれる、脳の発達や健康にとって大切な視点も見失わないことが重要だと思っています。
当院では、地域の皆さまの健康と心の成長を支える医療をこれからも心がけてまいります。

